「版画 (モノクロ)」

【北川民治「版画」 - 線の奥に宿る、魂の対話 -】
メキシコの大地と民衆に深く根差し、人間そのものを見つめ続けた孤高の画家、北川民治(1894-1989)。その情熱的な創作活動の中から生まれた、極めて希少なモノクロームの版画作品をご紹介いたします。わずか50部という限定制作、その23番目のエディションナンバーを持つ本作は、画家の芸術の真髄に触れる、またとない機会となるでしょう。
描線の力、モノクロームの深淵
賢者のごとき男性と、その腕に抱かれ、未来を見つめるかのような女性。この慈愛に満ちた構図は、北川作品に一貫して流れる「人間賛歌」を象徴しています。 特筆すべきは、モノクロームであるからこそ際立つ、その描線の圧倒的な生命力です。色彩の情報を削ぎ落とした画面では、作家の指先からほとばしる一本一本の線が、ダイレクトに観る者の心に訴えかけます。それは時に力強く、時に優しく、人物の内面や精神性までをも描き出しているかのようです。
背景を埋め尽くすリズミカルな線は、空間に揺らぎと奥行きを与え、二人の間に流れる静かな対話、あるいは魂の交感を物語っているかのようです。
メキシコが育んだ芸術家の魂
若き日に単身アメリカへ渡り、その後メキシコで約15年間を過ごした北川民治。 革命後の熱気渦巻くメキシコで、彼はディエゴ・リベラら壁画運動の巨匠たちと交流し、民衆のたくましい生き様や文化に深く共鳴しました。 本作にみられる大胆なデフォルメと力強い表現は、まさにメキシコの風土が育んだものと言えるでしょう。彼は油彩画のみならず、メキシコで木版画や銅版画の技法も習得し、その表現の幅を広げました。
知性と感性を刺激する、至高のコレクション
限定50部という極めて少ない発行部数は、本作が単なる装飾品ではなく、選び抜かれた美術品であることを示しています。絵寸h23×幅16.5cmという洗練されたサイズは、書斎やリビングなど、どのような空間にも知的なアクセントを加え、日常に深い思索と安らぎの時をもたらします。
色彩を持たないからこそ、観る者の想像力を無限に解き放つモノクロームの世界。北川民治の芸術の核心に迫るこの貴重な一枚を、ぜひお手元でご所蔵ください。

 

サイズ:額寸h40×幅34㎝  絵寸h23×幅16.5cm

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